企業は即戦力になってくれることを期待して中途採用を行うので、応募者が即戦力として活躍できるだけの実務能力と経験を備えているかを判断する材料として職務経歴書は大きな役割を果たします。
特に成果指向の高まっている今日において、選考する側では、応募者がこれまでに果たした業績を知ることで応募者の価値
(今後の活躍の期待度)を判断しようとするのです。単にいつ、どの会社のどの部署にいた、というような内容の年表のような
職務履歴書を書いても意味はありません。
職務経歴書には、具体的にどのような貢献をして業績の向上にむすびつけたか、どのようなアイデアを出し、工夫を凝らしたか。
具体的にどのように活躍してきたのかを巧く簡潔にまとめて記載する必要があります。職務経歴書は、
きちんと整理して纏める能力があるのかを判断する材料ともなります。 職務経歴書を書く前に、これまでにいつ頃(When)、どこの会社のどのような部署で、どのような仕事(Which)をして、どのような成果(What)が得られたのか、をメモに書き出します。 特に、自分で、やったぁ!と思い出すような達成感を味わった仕事や、誉められたり、表彰されたような仕事をイメージして書き出してください。 また、研修を受けたり、資格を取得したこと、業界や社内での役割を持ったことがある場合も経歴としてアピールする材料になります。さらに社内表彰や自主的に行ったQCサークルや効率改善活動なども成果として強調できます。また、仕事を通じて得たネットワーク(人脈)も強みになります。 さて、実際に職務経歴書を書くにあたり、決め事は多くはありません。 自分の強みを考えながら、これまでにやってきた仕事の成果や経験、実務能力などを自由にアピールすればよいのです。仕事の内容はなるべく簡潔に記載し、成果に焦点を当てて詳しく書きます。 自分の強みを生かして御社にこれからこのような成果をもたらすことができますよ、というように積極的に記載するのは、巧く記載しないと傲慢になるので注意して記載しましょう。 用紙はファイルにしやすいことを考えA4用紙に縦紙横書きとして全部で3枚程度に纏めるのが良いでしょう。 一般的には などの項目を記載しますが、要は自分を売り込むための強みがクローズアップされれば良いので、自由に記載してかまいません。順序も自由ですので、強みが目立つように記載しましょう。趣味であっても強みとして誇れるようなものがあれば記載すると良いでしょう。
最近履歴書を提出しないで職務経歴書だけを提出すればよい場合がありますが、その場合は履歴書の項目も加えて履歴書と職務経歴書のハイブリッドのようなスタイルで作成すると良いでしょう。
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これでに「何をしてきたか」というよりも、「どのような成果を生み出してきたか」と成果(アウトプット)に焦点を当てて書いた方が魅力的な職務経歴書になります。
過去の成果を巧く表現して、会社があなたを採用したら、こんな成果が期待できる、と採用側がイメージできるように、職務記述書を仕上げるのが巧いやりかたです。
枚数は内容によりけりで、論文リストが何ページも続くと採用する会社は職務経歴書を見る意欲が減退しますが、応募者の個性や能力・成果などが巧く記載されているとやや枚数が多くても興味を持って読んでくれ、採用のきっかけになります。
文字の大きさも12ポイント以上で読みやすくすることが大切です。
あまり長くダラダラと記述した職務経歴書を見ると採用担当者も読むのが嫌になりますし、纏める能力が無いと判断されてしまう恐れもあります。パソコンで作る場合は変換ミスやスペルのミスが無いように注意してください。また、読みやすくレイアウトし、見出しはゴシックにしたり文字のサイズを変えるなど工夫が必要です。
自分が採用担当者だったら、この職務経歴書を見てこの人を採用するだろうか、という気持ちでチェックしながら書くと良いでしょう。