●面接の受け方
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面接を受ける前の準備

面接を受ける前に、応募している会社について良く調べましょう。インターネットや会社案内などで、 応募している会社について詳しく調べて、要点を記憶に留め、 必要ならメモを作ってください。

実際の面接で、「良い製品があるので」とか、「貴社の開発力に魅力を感じます」と、志望動機を言ったあとで、 主力製品の名前を尋ねられて答えられなかったり、その会社の得意な製品の領域を知らなかったりしてボロを出しては 折角の面接のチャンスが駄目になります。

面接時にメモを見るのは決して禁止ではありません。もちろん応募した会社の詳細にわたるまで記憶できれば 良いのですが、要点はメモにして持っておき、必要に応じて取り出してみても良いと思います。採用する側はメモを 取り出す様子から、この応募者は事前準備してきたな、と感じますが、これはマイナスではなく、 「重要なことは事前に準備する」というコンピテンシー(実務能力)があることを示す動作として、 プラスの評価をしてくれるに違いありません。

また、自分の提出した職務経歴書の内容を見ながら、強みに重点を置いてアピールする ストーリーを考えましょう。 職務経歴書に書き忘れた強みや長所、経験などのポイントがあれば忘れずにメモに書き出していきましょう。 強みや実績を証明するような資料があれば面接に持って行って見せるのも良いでしょう。

面接会場までの地図はYahoo! 地図情報で住所から検索してプリントしておくと、当日間違いなくたどり着くことができます。

インターネットの路線情報で公共交通機関の時刻と所要時間を調べておき、定刻の15分前には到着するようにします。

もし、公共交通機関のトラブルで遅れそうになったときは早めに採用担当者に連絡を入れましょう。
採用する会社では面接を担当する役員や上級管理職が予定をたてていますから遅れる場合は早めに連絡するとマイナス点にはなりません。

面接当日の服装

面接時の服装は男性はスーツでネクタイ着用です。紺色やチャコールグレーのスーツが良いでしょう。 特に紺色のスーツの場合擦れて生地が光っているようなものを着用することのないように注意が必要です。 シャツは白または淡色のものとし、ストライプのシャツの場合は細かい柄でなければなりません。 濃色や太い縞のシャツは面接時に強い印象を与え、効果的なこともありますが、保守的な会社ではマイナス評価とされますので リスキーです。シャツとネクタイの柄でセンスが判りますから、普段着ているもので、周囲の人にどれが似合うか聞いてみると 良いでしょう。

スーツの横のポケットにモノを入れるのは厳禁です。 ポケットが膨らむと貧相に見えるからです。モノを入れるなら内ポケットにしましょう。内ポケットなら膨らんでも胸が太く、 立派に見えます。シャツのカラーサイズが大きすぎるのも格好が悪いので、首周りのサイズにピタリと合うシャツを着てください。 髪がバサバサになったヘアースタイルも駄目です。前日に散髪に行き、清潔感が出るような髪形にしてください。
女性もスーツ姿が好ましいと思います。リクルート・ルックですと、白ブラウスにスーツが定番ですが、 アメリカなどでは女性の管理職はスーツにスカーフを結んだブラウス姿です。結んだスカーフは男性のネクタイと同じで、 有能なビジネス・レディという雰囲気が出ます。化粧とアクセサリーは清楚な印象を与えるように控えめにしましょう。 ネックレスやイヤリングで目立ち過ぎはマイナス効果です。

持ち物にも注意しましょう。決してヨレヨレの鞄などを持たないように。

男女とも靴に注意してください。面接室に入ったときと、退室時に靴が目につきます。
汚れた靴や、潰れた靴、踵が片減りした靴などを見たら会社側は採用する意欲が無くなってしまいます。

実際の面接

面接は第一印象が非常に重要です。人事部門のスタッフの印象も上司の面接官に報告されますからスタッフにも丁寧に接しましょう。
面接を受ける場合には緊張するでしょうが、カチカチにならず、姿勢を正しましょう。面接室に入ったときには、まず名前を名乗り、「よろしくお願いします」と言い、軽く礼をします。勧められた後に椅子に座ります。
よく質問されるのは次の数項目です。事前にどのように答えるか準備しておく必要があります。

    @自己PRをしてください。

    Aどのような特技・技術・経験を持っていますか?

    Bあなたの長所・強みは何ですか?

    C当社に応募した理由は? (当社の魅力は何ですか?)

    D今の会社を辞めようしている理由は? (どうして前の会社を辞めたのですか?)

質問に回答する場合は面接官の顔を見て答えましょう。質問と回答が噛み合っていないケースがありますので、質問の真意を理解し、 ピンボケの回答にならないようにしなければなりません。(面接では回答の内容だけでなく、 的確に回答しているか、と言う点に注目されることに注意)


質問の意味が判らない場合は聞きなおすとか、このような意味のご質問ですか?と聞きなおして、質問の主旨をしっかり把握してから的確な回答をする必要があります。質問に噛みあわない回答をすることが一番拙い面接になります。
質問を聞きなおしておいて、その間に自分の答えをまとめる時間稼ぎをするという手もあります。

回答する場合は、「はい/いいえ」だけの答えも、また長々と答えるのも良くありません。適切な時間のバランスを考えて 回答しましょう。(ダラダラと答えると、要領の悪い人だと思われる恐れがある)

会社側が面接をとおして知りたいのは、応募者が、志望動機、希望職種や、 やりたい業務を明確に語ることができるか、 修得した技術や経験を整理して説明することができるか、柔軟な思考や、 創造性を備えていることをクリアーに示すことができか、 タフでパワーがある(熱意がある)ことを印象づけているか、ということです。 自分自身を励まして強い自信をもって面接にあたることが成功の鍵です。

「こんなことができますか?」と未経験のことを質問された場合に、即座に「できません」とか「やったことがありません」と 答えるのは拙い回答です。
「経験はありませんが、経験者から教えてもらい(マニュアルなどで調べて)速やかにできるように努力します」と 答えるなど前向きな姿勢が大切です。

「他社に応募していますか?」という質問の場合、他社との併願がある場合は、あくまで今面接を受けている会社が第一志望であり 是非入社したいという意欲を見せなければなりません。
「内定をもらってからどちらの会社にするか決めたい」などという回答は自分から辞退したようなことになりますから要注意です。
質問と回答は「会話」ですから適度なテンポが必要で、変な沈黙の時間ができないようにしないといけません。
うまく考えがまとまらないときは、ちょっと緊張していますので少し考えさせてください、などと言って、僅かな時間を稼ぐのも手です。
黙ったまま数秒経過してしまうのが一番拙い面接になります。

なお、最近は面接官が応募者の本音を引き出すために、わざと挑発的な質問や、意図的に皮肉な質問をすることがあります。
そのような質問に対して感情的になったり、立腹したりすると、応募者の性格が露出してしまいますから、どんな嫌な質問を投げかけられても冷静に対処する必要があります。

質問の最後の段階になったら、「何か質問がありませんか?」と尋ねられることがありますが、このときに、即座に「ありません」と 答えるよりは、事前に何か質問を考えておき、質問した方がポジティブな印象を与えます。会社の将来計画など、これからの会社の 構想や考え方を尋ねると良いでしょう。
また、このタイミングは、面接で尋ねられた質問の回答で補足したいことや、自分の長所などで強調しておきたい事柄があれば印象づけるチャンスです。「ここで一言付け加えさせてください」 と前置きして説明を加えておくと良いでしょう。

会社側に質問して、その説明を聴くときにメモを取るのは良い印象を与えると思います。

会社側から質問しないのに、はっきりと希望年収の額を言うと面接官がびっくりすることもあります。というのは面接官が人事担当でなはない場合、給与について詳しくないし、給与の額を決めるのは人事の担当だと思っていますから、面接の場であからさまな金額交渉をされても面接官が戸惑うケースがあります。
しかしながら、面接に人事の担当者も同席していて会社側から年収や給料の額について質問があった場合は、昨年度の源泉徴収票に記載された年収を言い、それより多い金額を欲しい、とか○○万円多いと嬉しいとか、場合によってははっきりと希望年収の額を言うのも良いでしょう。
ただし、給与はそれぞれの会社内で規定があるので、社内相場で給与の額が決まります。その会社内の秩序を乱すような高い給与はオファーされません。逆にそこの社員より低い給与を提示されることも無いのです。

休暇や手当ての詳細などの細部にわたる質問は採用担当者に直接聞くとよいでしょう。

これで面接は終わります、と言われたら、立ち上がり、軽く礼をして部屋を退出します。
このときの姿勢も面接官の印象に反映されますので、最後まで気を抜かないようにしてください。

面接後のアクション

面接の駄目押しをするために、会社の面接をした人宛に、面接の機会を与えてもらったお礼と、是非入社して活躍したいと言う自分の 意欲や、自分の強みの補足など、面接当日に言い尽くせなかったことを簡潔に手紙(長くても2枚以内)にして郵送します。最近ではメールでも良いと思いますが、メールといえども丁寧に記載する必要があります。

これは、面接をした人のみならず、採用担当者にも送ると良いでしょう。
電話でプッシュする方法はあまりお勧めできません。 多忙な会社の採用担当者にとっては迷惑になり、マイナス点を稼ぐことになりかねないからです。

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