チェリー・クーペ(KPE10)のレストア


ここに紹介するチェリークーペは一旦は抹消登録がなされ解体される運命にあったが、抹消登録は錯誤であり、一時使用中止ということで抹消登録証明が得られて再登録が可能になった車両である。 再塗装前の状態と再塗装後の状態を対比して紹介する。





抹消登録状態で、畑の上に2年ほど放置され、タイヤが畑にめり込み、車の床が畑の土に直接触れる状態であったためにサイドシルに錆があった。特にこの当時の車はサイドシルにステップモールと称するモールがついており、この取り付け穴から水が浸入して錆の原因となっていた。
再塗装の時に錆の発生していたサイドシルの一部分は新しい鉄板を当てて補修した。
また、この機会にステップ・モールを取り外し、穴埋めをした。
その他エンブレムも最近のように両面テープで接着する方法ではなく、取り付けはエンブレムの出っ張りをボディの小穴に挿入するもので、その部分も錆の発生の原因となるためにクォーター・パネルとリア・ハッチのエンブレムの取りつけ穴を塞いだ。
再塗装前は屋根はレザーが貼ってある仕様だったが、再塗装のためにレザーは取り外した。
塗料はウレタンを使用し、クーラーの装着不可能なチェリークーペに少しでも涼しく乗るために純正色ではないが白色(スーパー・ホワイト)にした。
錆を少しでも防止するために錆やすい部分には防錆剤を塗布した。特にドアの内部とサイドシルにはたっぷりと防錆剤を注入した。
数年前にエンジンを下ろして再度全塗装を行ったが、塗装の質が完璧でないために再度補修中である。

錆の発生しやすい部位は次の通りである。
ドアの下端
ドアの周囲の鉄板が折り返してある部分
ボンネットの前端
フロントフェンダーのライトの周囲
フロントフェンダーのエンジンルームのエッジの部分(ボンネットを開けると判る)
フロントフェンダーの内側のボディ横(ここは判り難いので良く調べること)
フロントフェンダーの下端
サイドシル
テール・ライトの周囲
バックライトの取り付け部
リアのスカート(特にバンパーの取り付けステーの付近)
床(雨漏りのある車両は必ず床に酷い錆があり、床に穴が空いているケースが多い)


●コメントなどはこちらへメールでお寄せ下さい。
スパムメール防止のために全角文字でメールアドレスを記載してありますので、半角で入力しなおしてくださるようお願いします。

旧車情報集へ戻る

トップページへ戻る