チェリー(PE10)/チェリー・クーペ(KPE10)の電気回路図


ここに示すのはチェリー(PE10)の電気回路図であるが、チェリー・クーペ(KPE10)も基本的には同じ回路である。


極めてシンプルな回路である。電気的なトラブルとしてしばしば見られるのはオルターネーターのダイオード・ユニットの不良で、これが原因で充電不良を起こす。特に日立製のオルターネーターにトラブルが多い。レギュレーターが3端子型でリレーを1個のみ使用した簡易な回路であるためかも知れない。


オルターネーターとレギュレーターは日立製と三菱製があるが、混用は避けること。チェリーの場合は現在の車と違い、充電系統が正常であっても1年くらいでバッテリーが駄目になることが多い。
また、電気回路を保護するためにヒューズの他にヒュージブル・リンクが使われている。これも劣化などで接触不良を起こしたりすることもあり、点検が必要である。ヒュージブル・リンクはバルクヘッド中央のキャブレーターの真後ろにある。ここに示す回路ではヒュージブル・リンクが3本記載されているが、これは前期型のチェリーの回路である。73年式ではヒュージブル・リンクはメインの回路に1本のみの使用である。
点火系統は古典的なポイント式であるが、日立から販売されていたフルトランジスター式に交換するとメンテナンスが楽になる。


●コメントなどはこちらへメールでお寄せ下さい。
スパムメール防止のために全角文字でメールアドレスを記載してありますので、半角で入力しなおしてくださるようお願いします。

旧車情報集へ戻る

トップページへ戻る