チェリー(KPE10)のクーラー装着


チェリーにはオプションとしてクーラーの設定があった。
エアコンは、外気とミックスしたり、ヒーターと連動させて指定した温度に調整する機能のあるものを言うが、クーラーは単に室内の空気を循環させて冷却するもので、外気とのミックスや、ヒーターとの連動性は無いものを言う。
最近では車でも家庭でもエアコンが当たり前であり、クーラーの装着は旧車だけになってしまった。
オプション設定されたものはジーゼル機器製ダッシュタイプと言い、助手席の足元、つまりグローブドボックスの下に吊り下げて装着するものであった。
冷房能力4610Cal/h、風力調整範囲170〜300立方メートル/h、
温度調整範囲 -1.5℃〜17℃、消費電力112W
ただし、装着はシングルキャブ車(E10)のみでX-1ツインキャブレーター仕様(KPE10)は装着できないとされていた。
それはツインキャブレーターのためにコンプレッサーを装着するスペースが無いという理由とされていた。
筆者もチェリーに何とかクーラーを装着したいと検討したことがあったが無理なものと諦めていた。
最近チェリーX-1の愛好家のCherryboy氏がクーラーの装着を検討され、無理だろうと回答したところが、何と、X-1ツインキャブレーター仕様にクーラーの装着に成功したとの情報が寄せられた。
オルターネーターの下に巧みにコンプレッサーが取り付けられている。

コンプレッサーはCT21ワゴンR用の小型のもので、エバレータAssyはユニクラのインペリアル、コンデンサ・レシーバー・配管はスギタラジエターワークス製で、ブラケット、ハーネス等は山口県の明和自販のオリジナルだとのことである。
画像を見た限り非常に巧く装着されており、仕上げの程度も美しい。
純正のクーラーとほとんど同じような形状であり、性能も最近のコンプレッサーのために一層良く冷えることだろうと思われる。
費用は聞いていないが、チェリーにクーラーを装着したいと思うユーザーは下記の業者に問い合わせされると良い。
この業者ではほとんどの車にクーラーを装着してくれるらしい。
山口県阿武郡阿東町徳佐中3527-7
明和自販
08395-7-0801

コンプレッサーが巧みにオルターネーターの下に装着されている。


コンプレッサーのステーがサーモスタットハウジングから出ているのがわかる。


薄型のコンデンサーが巧く装着されている。


吊り下げ式のクーラーの本体。


情報を提供いただいたCherryboy氏に感謝する。


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