1972年(昭和47年) 9月20日〜23日
ワークス勢の激突が最大の話題。トヨタ・チームでは細谷四方洋を起用した。第1ステージのフィニッシュとなった
●コース 東京(神宮外苑)〜信州峠〜馬越峠〜臼井町〜大河原峠〜大門峠〜丸子町〜蝶ケ原林道〜扉峠〜千本平〜
●距離 約2100km
●概略
●参加台数 113台
【総合順位】
●篠塚建次郎駆るギャランは総合2位に入賞
●PMCS信光チームのスカイライン
●8位に入賞した田中チームのギャラン
●垣内チームのホンダ1300
●6位に入賞した柑本チームのブルーバード510
●中原チームのレックス
●鈴木チームのパブリカSR
●総合2位を獲得した木村チームのTE27レビン
●三輪チームのブルーバード510 1600SSS
●川巳チームのホンダ1300クーペ
●中島チームのベレット
●松原チームのダイハツ・コンソルテ1000
●DCCS寺尾チームのフェローMAX
【再録、アルペンこぽれ話】
駐車場が野外大サービス工場に
この先、CPあるよ!
赤倉温泉の大駐車場には、日産スポーツ、プリンスサービス、ISCC、TMSC、DCCS、三菱といったワークス勢が
バスやパネルトラックを持ち込むなど、巨大なサービス工場と化していたというほど。しかし、乗鞍が決戦場となり、
結果はプライベートの平林チームに凱歌となった。
上田〜高峰高原〜長野原〜足尾〜日光〜暮坂峠〜高峰高原〜車坂峠〜湯の丸林道〜赤倉温泉(第1ステージゴール)〜
万座〜野麦峠〜久々野〜郡上八幡〜高山〜平湯〜白骨温泉〜乗鞍〜奈川〜大磯ロングビーチ
・第1ステージ 大河原峠の第3チェック手前で早くもハプニング、1台の競技車が30m転落したが、幸いけが人なし。
小諸から高峰高原に向かう舗装路は指示速度59km。ヘアピン続きの登坂路で、この速度を保つにはかなりのテクニックが
必要。おまけに先はどの雷雨で路面は濡れている。案の定、1台転落。しかし、翌朝レッカーで引き上げた途端にエンジンが
かかり、そのまま赤倉まで飛ばしていったというから驚きだ。
・第2ステージ 前回からコースに組み込まれた野麦峠を越え、アルペン最大の山場、乗鞍岳に登る。自衛隊道路と
呼ばれる道を往復するが、人間の頭大の右がゴロゴロしたところで、道というより河原といった方がピックリの悪路だ。
しかも指示速度は46kmというハイアベレージでマシン・トラブルが続出した。
優勝 平林武、末野豊文(ブルーバード1800)
2・木村恭二、山辺、小島(レピン)
2・篠塚建次郎、宮地久司(ギャラン16LGS)
4・尾花繁男、岩崎、辻(ギャラン16L)
4・永山政寛、田中,馬場(レビン)
6・山本哲郎、田中良夫(セリカ1600GT)
6・柑本寿一、福井一郎(ブルーバード1800SSS)
8・田中 正、福島、前田(ギャランGS)
9・塗矢真知夫、角地功(ホンダ1300)
10・関根基司、杉山、池田(スカイライン2000GT)
11・水戸部喜一、黒田正彦(ブルーバード1600SSS)
11・長谷部三治、伊藤、木村(スバル1300GSS)
11・木全 巌、片川哲朗(ギャラン16LGS)
13・竹平素信(スプリンター)
13・木島栄一、寺田駿(ベレットGTR)
13・三浦貞夫、成田昭一(フェアレデイ240Z)
17・佐山文夫、佐山修身(フェアレデイ240Z)
17・中村 晃、徳田暹(ギャランGS)
19・綾部美津雄(トレノ)
20・歌原義和(ギャラン16LGS)
21・三内 功(ブルーバードU1800)
21・飯田収一(サニーGX)
23・鈴木信光(スカイライン2000GT)
23・佐藤武志(サバンナ)
25・遠藤洋治(サニー1200GX)
26・千田久雄(ギャラン1300)
27・田中 聡(コンソルテ)
28・松田保夫(ギャランAUGS)
28・徳江毅一(カローラ)
30・西牧徳光(チェリー)
31・中谷一男(セリカ1600GT)
32・垣内常大(ホンダ1300)
33・草桶広之(ギャラン16LGS)
34・二宮 修(ブルーバードSSS)
35・仲田成実(スバル1300Gスポーツ)
36・三浦 正(ブルーバード1800)
36・坂本政行(ブルーバード1800SSSクーペ)
38・藤原昌彦(サニー1200GX)
39・中村孝行(ブルーバードSSS)
39・山本善嗣(ブルーバード)
41・岡 政由(レオーネクーペ)
42・土屋 孝(ギャラン)
42・松本忠雄(スカイライン2000GTHT)
44・木下栄志(ブルーバード)
46・富樫克巳(スバル1300G)
46・高橋 実(ブルーバード1800SSS)
48・関口 保(ブルーバード1800SSS)
49・荒川建生(スバル1300G)
50・浅川虎実(フェローMAX)
51・五十嵐良雄(カリーナ1600)
52・久世隆一郎(レックス)
52・花沢 昭(レックス)
52・山田一博(カローラSL)
55・川井登志緒(サニー1200)
56・寺尾慶弘(フェローMAX)
57・福井敏昭(ギャランGTO)
58・鈴木 靖(パプリカ)
59・酒井敬治(スバル1300)
60・中村雅行(サバンナ)
61・田中忠行(ギャランGTO)
62・中島精一(ベレット)
63・佐藤洋二(ギャランGS)
64・小川恵司(ギャラン)
65・山住照夫(フェローMAX)
66・二宮義行(スカイライン2000GT)
66・柏崎和夫(ギャラン16L)
68・近藤忠成(フェローMAX)
69・中原喜栄人(レックス)
70・佐藤達朗(スカイライン)
70・松山恭久(ブルーバード)
72・河合信雄(ブルーバード1600SSSクーペ)
73・渡辺 宏(ブルーバード1600SSS)
74・村上健一(レビン)
75・野々下純生(ブルーバード)
【リタイア】
中村真久(ブルーバード)
横山文一(レオーネST)
鈴木邦男(スカイライン2000GTX)
平田篤介(カリーナGT)
高岡祥郎(レオーネST)
松田郁子、永瀬巧子、森実えり子(ベレットGTR)
石橋雄一(ベレットGTR)
川巳竜夫(ホンダ1300クーペ)
名波芳光(サニー1200)
戸村哲也(レビン)
石井孝夫(スバル1300G)
三輪和美(ブルーバード1600SSS)
手網 彰(フェアレディZ)
小池幹雄(コルトGS)
稲葉一義(ブルーバード)
木田 伸(チェリー)
宇津野和浩(ギャランAUGS)
松原功卓(コンソルテ)
石川英正(チェリークーペ)
高村鉄十(サニー1200GX)
鵜島国治(ホンダN600E)
秋篠掟雄(ギャランGS)
星谷耕司(ブルーバード)
谷口 勝(セリカ1600GT)
有馬清徳(ベレットスポーツ)
柚木俊彦(カリーナ)
木方 舜(スカイライン)
伊藤哲郎(ギャランAT)
大崎 麓(ギャラン16LGS)
野沢一彦(ホンダ1300クーペ)
加藤芳章(ホンダN360TS)
西山 寛(ブルーバード1600)
永井久喜(ホンダ1300クーペ)
鈴木伊能勢(ギャラン)
中村邦男(パブリカSR)
木田新一(チェリーX1)
山口 徹(サニークーペ)
赤倉の大車場は、巨大な野外整備工場になった。日産スポーツが、プリンスサービスが、ISCCが、TMSCが、DCCSが、
三菱が、それぞれバスやパネルトラックを持ち込んでいた。その中は正に部品倉庫。ボルトからフェンダーまで積み
込んでいる。ゴールして来るラリー車は早速ここに運び込まれ、大型ジャッキで持ち上げられる。
強く打って外れない部分は、酸素溶接横で切断する。
とにかく、ことしのサービスは前代未聞のスケールだった。(日刊自動車新聞1972年9月28日)
湯の丸有料林道のゲートのオヤジ、ラリー車を1台1台つかまえては 「この先4・3`にチェック・ポイントがありますよ」
これにはまいった。みんなドッチラケだ。それでも聞いてしまえば無視することもできず、16チェック手前300mで時間調整。
まいった、まいった。(日刊自動車新聞1972年9月28日)
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