第11回日本アルペンラリー
© 2008 旧車王国 禁無断転載  


1969年(昭和44年)9月14日〜17日


 1都8県を周回する約2100kmのコースで、初日を除く3日間がすべて雨にたたられ、"ドロとの戦い"に終始し、
参加65台中26台がりタイヤという過酷なラリーだった。
第1ステージではファクトリー勢が優位だったが、第2ステージでミスが目立ち、プライベート2チームが逆転優勝した。

コース 東京(東京プリンスホテル)〜大月〜小金沢林道〜柳沢峠〜甲府〜信州峠〜白樺潮〜入笠山〜塩尻〜薮原〜
安房峠〜乗鞍岳〜木曽福島〜開田〜高山〜小鳥峠〜天生峠〜御母衣ダム〜松ノ木峠〜野口〜高山〜濁河温泉(第1ステージ
ゴール)〜高山〜板本峠〜郡上八幡〜九頭竜〜伊勢峠〜越前海岸〜敦賀〜八草峠〜岐阜〜恵那〜新城〜東名高速〜東京

●ラリーコースの概略図

距離 約2100km

概略
・第1ステージ 連休のマイカー渋滞で3時間のレスコンが与えられ、全車無事に通り抜けたが、勝沼で国道20号に出ると
再び一寸刻みの列が続いた。最初の難関、乗鞍岳では今年は山頂にチェックを設けず、平湯側から登って鈴蘭小屋経由で 下りきった地点に設けた。この奇襲作戦は参加者にとって驚きだったらしい。
″今年のアルペンは例年と違う″という印象を植えつけた。
・第2ステージ 九頭竜からは ″まもなく廃道になる予定″という伊勢峠を越えるが、ここが2日間の雨でものすごい
ドロ道と化し、ナビゲーターの押す力とドロの勝負となった。

参加台数 65台

【総合順位】
優勝・桐壮一郎、茂手木浅代、松原功卓(スカイライン1500)
優勝・五十嵐良雄、五十嵐賢治(コロナ・マークU)
3・鈴木勝太郎、岩下良雄、玉木 明(カローラSL)
3・勝田照夫、木村恭二、横井和雄(コロナ・マークU)
5・戸村哲也、平田篤介(パプリカSL)
6・木全 巌、片川敬二郎、伊藤哲郎(コルト1200S)
7・加藤爽平、山崎英一(コルト1100FS)
7・鈴木太能勢、岡本和政、平地茂雄(コルト1100FS)
9・森西栄一、宝神正明(ブルーバードSSS)
10・鈴木邦男、鈴木 厳、飯田 淳(スカイライン1500)
11・平林武、川井登基緒、西牧徳光(ブルーバードSSS)
12・片寄尭司、新井 武(ブルーバードSSS)
13・田中 正、宇野克博、伊藤恒一(コルト1500)
14・小関典幸、花沢 昭、石関令宣(スバル1000)
15・木下武雄、樋口泰将、野口英康(カローラ)
16・松井英男、天野智義、関口和正(ブルーバードSSS)
17・梅本修司、鈴木 忠、西村達武(カローラ)
18・柚木俊彦、石山博晟、竹林武一(カローラSL)
18・鈴木 恒、一ツ渡康夫、鈴木八須男(ブルーバードSSS)
18・金子正史、吉川徳一、井田正春(ブルーバードSSS)
21・牧田央彦、高木彦二、城戸崎博孝(ブルーバードSSS)
22・水戸部喜一、大谷 進、門山 竜(ブルーバードSSS)
23・三浦貞夫、木村良一、西田純二(ブルーバードSSS)
24・中村真久、中村泰三、倉田英樹(ブルーバード)
25・中村雅行、玉木新一(ファミリアロータリークーペ)
26・矢島堅太郎、川上竜夫、稲村義篤(ブルーバードSSS)
27・富山栄男、・未野豊文、若林直敏(ブルーバードSSS)
28・堺 章吾、堺 健一(サニークーペ)
29・石井孝夫、深井正康、佐分利一(コロナ)
30・小森三二、林徳喜雄、大内克之(フローリアン)
31・岡田京三、青柳繁雄、木田新一(ブルーバードSSS)
32・板本政行、矢口正幸(ブルーバードSSS)
33・弓田真喜男、森 義和、尾針得介(スカイラインGT)
34・大野準一、高山博幸、高山須美子(ブルーバードSSS)
35・加藤 誠、行木 満、並木剛鉄(ベルリーナ)
36・佐藤献二、松本忠雄、陳 維平(スカイライン1500)
37・関口 保、丸野公敏、関 佑司(ブルーバードSSS)
38・飯田収一、飯田広子、中浜 良(ブルーバードSSS)
39・鈴木信光、波多野裕、田村潤三(スカイラインGT)
【リタイア】
・歌原義和、荒川憲明、八並憲一(コルト1500)
・木村俊雄、高田一正、岡本康男(コルト1500)
・尾花繁男、岡本和雄、村岡邦夫(ベレットGT)
・宮崎文男、多田雅亮(ブルーバードSSS)
・行谷申治、渡辺 洋(カローラSL)
・内藤育造、平沢大衛、三保谷文彦(マークU)
・山田一博、三武鉄也、池田幸男(カローラSL)
・中村俊文、初田 稔、佐藤義紀、小田義之(ブルーバードSSS)
・木本 進、中谷一男、福沢欣吉(ブルーバードクーペ)
・白石俊夫、小池英一(ベレット1500)
・木村武昭、下本祥彦、山住照夫(マークU)
・石橋正道、山田義孝、三浦恵翁(ブルーバードSSS)
・山本紘一、杉原弘康、松原秀之(パプリカSL)
・岩田 健、武重 徹、谷口義之(ブルーバードSSS)
・内藤守和、竹下健児、笹倉八郎(カローラSL)
・佐藤武志、寺田陽次朗(カローラSL)
・池田二郎、増岡尚典(ホンダN600)
・沢田一郎、川瀬賢司、吉田次郎(ブルーバードSSS)
・遠藤洋治、久保井紀昭、中島徹也(サニー)
・橘 修、五十嵐協二、水沢孝二(ブルーバードSSS)
・川島将利、石田一夫、波辺秀巳(ブルーバードSSS)
・葛西 正、加納道一、中島崇雄(マークU)
・迫田東二、和田英二郎、佐藤宏毅(コロナ1600)
・田中豊三郎、岸 一美(ブルーバードSSS)
・中島茂樹、高木和夫、内山明夫(フローリアン)
・大八木弘美、敷島健雄、土山惟行(コロナハードトップ)

●名古屋から参加したサンファイブの沢田チームのブルーバードR411SSS  ●1969年当時はまだ未舗装だった安房峠

●ダンプとのすれ違いも一苦労。加藤チームのコルト1100FS          ●堺チームの初代サニークーペ

●第1ステージのゴール、濁河温泉                         ●コルト田中チームのコルト1500

●SCCN宮崎チームのブルーバードSSS(左)とPMCS弓田チームのスカイラインGT(右)

●木下チームの初代カローラ                            ●DCCS加藤チームのダイハツ・コンパーノベルリーナ

●池田チームのホンダN600

●伊勢峠でスタックした車は後輪に体重をかけて脱出したほど

●中央高速では連休のマイカー渋滞にはまった。
58番は石井チームのコロナハードトップ、その隣の59番は木全チームのコルト1200S

出典: 日本アルペンラリーの足跡/澁谷道尚/湧水社出版(1996/05) ISBN: 4-946520-01-5


●コメントなどはこちらへメールでお寄せ下さい。
スパムメール防止のために全角文字でメールアドレスを記載してありますので、半角で入力しなおしてくださるようお願いします。

ラリーのページへ戻る

トップページへ戻る