音楽のひろば

最近好んで聴いているCDを中心にさまざまなCDを紹介します。
私の聴く音楽はあらゆるジャンルに亘っており、思いつくままにCDを買い、結果としてたくさんのハズレCDもあります。日本では試聴してからCDを購入することが出来ないので、雑誌などの批評を参考にしたり、FM放送で聞いたCDを買うという方法しかなく、普通はジャケットを見て、想像力を働かせて買うのですが、その結果はハズレが多いということになってしまいます。スイスでは試聴をして気に入ったCDだけを買うという方法のシステムをとっていたCD屋さんがありました。日本でもこの方法を導入したらきっと当たると思うのですが・・・・。
音楽の好みは好き好きですから、何とも言えませんが、私の独断と偏見で、ジャンルを問わず、いいな、と思ったCDを紹介していきたいと思います。

ELVIS GOES BAROQUE 時空を超えたプレスリー,ペーテル・ブレイナーと彼のオーケストラ
★お勧めのCDです。
これは面白いCDである。原曲を思い出すのが困難なほどのアレンジで、何も言われずに聞かされるとエルヴィス・プレスリーの原曲とは誰も気付かないだろう。 監獄ロック,ブルー・ムーンなどがフルート協奏曲に、悲しき悪魔やラブ・ミー・テンダーがオーボエ協奏曲に、好きにならずにいられない,明日への願いなどがトランペット協奏曲にそれぞれ組替えられている。プレスリーのロックを期待して聴くと意外や流れてくるのはバロックでCDを間違えたのかと錯覚するが、よくよく聴くと、何となくプレスリーの原曲が浮かんでくる。
NAXOS 8.990054J
★★★お勧めのCDです。
VIVA, OTTMAR LIEBERT ヴィヴァ,オットマー・リーバート
リズミカルなパーカッションとともにアコースティックなギターのサウンドがノッた演奏が楽しめる。このCDはたくさん出ているオットマー・リーバートのCDの中で唯一のライブ録音で、最初の曲Heart still beatingが始まると客席が興奮し、ザワメキや歓声も伝わってくる。ライブ盤がよりイキイキとした感じを伝えてくれるので、オットマー・リーバートのCDの中ではこれが一番良い。このCDをかけながら仕事をすると能率があがるような気がする。
ニュー・フラメンコに属する音楽で、CD屋さんではニュー・エイジのコーナーに置いてある。
Epic EK 66455
★★★お勧めのCDです。
TI AMO, ANTHONY VENTURA ティアモ,アンソニー・ヴェンチュラ
日本ではあまり馴染みが無い楽団だが、アンソニー・ヴェンチュラはドイツで有名なイージー・リスニングの楽団である。レパートリーは有名なポピュラーの曲を美しいハーモニーに編曲して演奏するところにある。優しい音色で流れるようなメロディを聴いていると夢を見るような感じが楽しめる癒し系のCD。
Ti Amoはイタリアの原曲をアンソニー・ヴェンチュラ風に編曲して演奏しており、アンソニー・ヴェンチュラの作品の中では最高のCDだと思う。ジャケットは雲の上に全裸の美少女が横たわって遠くを見つめているようなデザインで、夢のような音楽にマッチしている。眠れない夜に最適。
Ariora 910045-222
★★お勧めのCDです。
パガニーニ:バイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品6他 庄司紗矢香,ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管絃楽団
庄司紗矢香は1999年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少の17歳で優勝した新進のバイオリニストで、バイオリンの弦の上を自由に弓が踊っているような素晴らしい演奏に惹き込まれる。こんなに情熱がほとばしるような演奏を聞いて久しぶりに興奮した。クラシックに余り興味のない方も買って聴いてみる価値がある。
UCCG 1020
★★お勧めのCDです。
J PHILIP SOUSA “ON STAGE”スーザ,オン・ステージ
マーチ王と呼ばれるスーザはマーチ以外の曲を作曲しなかったと思っている人が多いが、オペレッタや組曲も作曲している。このCDには次の3つのオペレッタが入っておりそれぞれのオペレッタの中に1曲ずつ入っているマーチだけが有名になってしまっているが、なかなか楽しめるオペレッタである。The Bride Elect選ばれし花嫁 El Capitan エル・キャピタン Our Flirtations我らの戯れ 演奏はKeith Brion 指揮のRazumonsky Symphony Orchestraで華やかな演奏も良い。
Marco Polo 8.223872
★★★お勧めのCDです。
United States Marine Band, SOUSAU アメリカ海兵隊軍楽隊,スーザU
スーザの作品を米海兵隊が演奏した4枚シリーズの2枚目。ここにはオペレッタのThe Bride Elect選ばれし花嫁の他に、組曲 Looking Upward上を見上げて、そして、マーチも数曲入っている。米海兵隊の演奏がすばらしい。スーザの曲の演奏に関してはこのシリーズ、中でもSOUSA Uは超迫力ものである。 CDの最後には1896年に録音された歴史的な演奏も収録されている。
Altissimo 75442255502
★★★お勧めのCDです。
AGNES BALTSA, Songs My Country Taught Me アグネス・バルツァ,我が故郷のうた
AGNES BALTSAアグネス・バルツァはギリシャのメゾ・ソプラノ歌手だが、このCDは彼女の母国ギリシャの歌を朗々と歌い上げている。このCDにはいっている歌はフォークソングでもありギリシャの演歌でもある。日本の三味線に相当するギリシャのブズーキを伴奏に歌うアグネス・バルツァはオペラとは全く違った印象を与える。異国的なメロディとブズーキの演奏は聴いてみる価値がある。
Deutsche Grammophon F35G 50392


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