旧車を愛好する人が増えていることはたいへん嬉しいことであるが、購入、維持にまつわる
いろいろな問題があるので参考になればと記載する。
● 旧車の購入
旧車の売買は雑誌やオークション、専門業者、友人間などさまざまな経路があるが
○旧車専門業者からの購入
○雑誌やオークションの売買
○自動車の状態
● 旧車のメンテナンス
メンテナンスは基本的に旧車を扱い慣れている自動車屋さんが良い。
●コメントなどはこちらへメールでお寄せ下さい。
以下に注意点を記載しておく。
旧車専門雑誌(オールドタイマーやノスタルジックヒーロー)に広告を出している業者が
旧車専門業者で、ここから購入するのが確実であるが、価格がやや高いことが多い。
良心的な業者もあるが、中にはかなりいかがわしい業者があり、程度の悪い車両を
旧車はこんなもんです、と言って売りつける例がある。何度も足を運び、信頼できる
業者から購入するべきである。創業後10年以上経過しているショップならたいていは
大丈夫だ。遠方から買うのはリスクがあるのでやめた方が良い。
前述の雑誌など自動車専門雑誌の売買欄にときどき掘り出し物が出るが、
たいていは修理やメンテナンスができなくなって手放す例が多いので、
購入後多少の修理費用が掛かることを覚悟しておく必要がある。
自動車の場合は保管しておくのに費用が掛かるので、特に都市部では駐車費用が
かかるために安価に手放す例もある。
また、まれにはかなり熱心な旧車マニアが売りに出していることもあるので
そのような車に当たれば幸いである。
オークションは画像を見たり、質問したりするのが便利なので良い方法であるが
旧車の場合は必ず実際に車両を確認してから購入すること。
車検の無い車両、車検切れ後長期経過した車両や、抹消登録済の車両は車検を
取得するまでに高額の費用が掛かるので、整備によほど自信が無い限り避けた方が良い。
旧車の場合はパーツの欠品が高いものにつく。パーツが入手できれば良いが
中にはパーツが入手できないものがあるので、パーツが欠けている旧車を
購入することは慎重でありたい。
また、サビは旧車の宿命ではあるが、ガンのようにじわじわと広がり、程度を
悪化させるので錆の発生状況を十分確認してから購入すること。
特にサイドシルや、床、ウインドウ周囲、ドアの下端、ボンネットやトランクの端、
フエンダーの下、ランプ周りなどに発生している錆の状況を良く調べること。
塗装表面がわずかに膨らんでいるような状態でも内部はかなり錆が進行している。
ましてや穴が開いているものは周囲に広く錆が広がっていると覚悟するべきである。
エンジンや駆動系の傷みは費用が掛かるが何とか修理が可能であるので、
それほど心配したことはない。
しかしながら予期せぬ修理費用が掛かることがあるので、購入するときは
少なくとも10〜20万程度の予算の余裕をみておくと良い。
ディーラでは旧車を扱ったことのないメカニックばかりなので、町工場のような
自動車屋さんのおじさんが意外と詳しかったりする。
旧車は現在の車と違い、構造が単純なので修理も比較的簡単である。
自分で簡単な工具を買ってちょっとした修理はこなすくらいにならないと日常的に旧車に
乗ることは難しい。
工具は最近はストレートとかアストロなど安価に自動車用の輸入工具を販売している専門店が
あるので良質の工具を安価に入手することが可能になった。
メーカーから出ている修理書を入手するのが一番良いが、なかなか入手が困難である。
オークションにも出てくるが非常に高額である。
オートメカニックという雑誌の旧いバックナンバーが入手できれば良い教科書になる。
最近はパーツの定価が毎年値上げされるのが問題である。同じ部品でも新型車の部品に
比べると旧車のパーツは法外に高い。在庫をするための費用の上乗せだというが、特に
日産車の場合旧車のパーツは異常に高い。同じ種類のバーツでありながら旧車の場合は
数倍も高い価格設定になっているパーツがある。
ホンダなどは旧い車のパーツも供給する点においては良心的なメーカーである。
外車の場合は純正と社外品でほとんどのパーツが入手可能であり、最近はインターネット経由で
簡単に注文が可能である。
国産車の旧車のパ−ツについてもモノによっては外国から通信販売で買った方が良いものも
ある。
欠品のパーツについては、クラシックカーのイベントと同時に開催されるオートジャンブルのような
フリーマーケットやオークションで入手する。
車種毎のホームページがあるので、そこの掲示板を利用して同じ車種を所有する仲間から
パーツを入手する方法もある。
ホームページや車種別のクラブは、違う車種のパーツを代替パーツとして使用できるという
情報源としても有用である。
錆穴が開いて板金が必要な場合も良心的な町工場を探すべきだ。手っ取り早く修理するために
パテやFRPで穴だけ埋めて誤魔化すような業者が非常に多いので注意が必要だ。
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